4年次になると、それぞれの学生に指導教官が1名つき、看護研究論文の作成を行います。
テーマや指導教官は学生が自由に決めることができ、約8か月にわたって、過去の研究論文を調べ、調査や実験などを行ないます。完成した看護研究論文は、抄録集としてまとめ、12月に発表会を行います。
以前からエイズに興味を持っており、海外の実情を調べたいと思っていました。この調査は、タイの一般大学生を対象としたもので、ほとんど前例がない調査だったので、あらゆることを一から自分で調べました。医療関係でない一般の大学生でも、エイズ村などで実際にエイズ患者さんに接しているなど、日本と大きく違うタイの実態が分りました。この研究を通して、国際看護に興味がわき、幅広い視野が持てたような気がします。
実習の中で、ICU(集中治療室)の看護師が家族と関わっている姿をみて、終末期のがん患者の家族をどのように支えたらよいのかに興味を持ちました。そこで、がん終末期の看護経験が豊富な看護師にインタビューを行うことにしました。インタビューの内容をカテゴリーに分けたり、自分の言葉で言いたいことを的確に伝える難しさを感じましたが、実習では見えなかった看護師のかかわりを知ることができました。今後、家族の悲しみを支えることができるような看護師になりたいと思います。
4年間の実習を経験していくうちに、看護師は何をするのか、どんな役割があるのかということをもっと明確に知りたいと思うようになりました。そして、その人らしく生きるためには、排泄がきちんとできるということが重要だと感じ、このテーマを選びました。筋道を立てて説明するということが想像以上に大変でしたが、指導いただいた先生に、考える時間を十分にとっていただいたり、私の考えを受け止めてもらったりしたおかげで、自分で考える力がついたような気がします。実習を振り返ることもでき、自分の中で看護とは何かが統合できたような気がしました。
4年次に学生全員でタイに国際実習に行き、現地の生活で、どのようなことがあったのかを質問紙調査しました。日本とは気候が異なるため、衛生面や脱水予防など、どのような予防策が効果的だったかなどを調べることができました。この調査結果が、今後の国際実習で役立つことを願っています。
小児実習の中で、わがままな発言をしたり、困った言動をとったりする子供に接して、入院が子どもにどのような影響を及ぼすのかということに興味を持ちました。過去の膨大な研究論文を探すのがとても大変でしたが、ストレスの理論や研究の奥深さを垣間見ることができたのがよかったです。一定の期間、集中して一つのことを成し遂げることができ、自信につながりました。