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専門科目

更新日:2018年4月1日

看護の専門科目

  • 成熟の促進:より充実した生き方ができるように、人間としての成熟過程を支援するための看護学を学習します。
  • 健康の増進:個人としてあるいは集団として、広い意味で健康レベルを高め 、充実した生活ができるような看護学を学習します。
  • 疾病の治癒・回復:疾病・障害の予防を含め、健康状態の診断、疾病の急性・回復・慢性各期に対する看護学を学習します。
  • 安らかな終焉:誰もが迎える人生の終末を、心安らかに、意義深く迎えられるように支援する看護学を学習します。


 看護の専門科目について、それぞれの学習内容を紹介します。

基礎看護学

 看護という活動がどのようなものかその考え方を学習するとともに、具体的な看護活動の基本となる個別の援助技術について学習します。また、看護活動を効果的に行うための活動としての看護管理や看護師の養成について、その考え方や制度を学びます。これらの基礎的な学習は、対象毎に専門分化した看護を学ぶ前提として看護活動に共通する基本であり、教育の各段階に応じて適切な時期に講義されることになっています。


看護基礎科学

基礎看護学(生活援助論:血圧測定:女子学生)

 患者の生活の質向上をめざした看護を提供するためには、患者の立場に立った視点をもち、科学的根拠に裏づけされた看護ケアを計画・実施することが必要です。看護基礎科学では、看護に関連する学問領域(解剖学、生理学、心理学など)の知識を統合し、全人的に人間の営みを理解し、看護の視点・考え方を学習します。
 学内で行う技術演習は、病室に模した環境で看護技術を学びます。臨床の状況を想定し、学生同士が交代で看護師役と患者役となるシミュレーション教育を行っています。技術習得のみにとどまらず、看護を受ける体験により患者理解を深め、様々な状況に対応できる基
礎力を養います。

看護教育学

基礎看護学(生活援助論:ベッド:男子学生)

 質の高い看護は、人々に心からの関心を寄せ、その健康や生活を的確に支援できる看護職者の存在があってこそ実現します。看護教育学では、このような看護職者の育成に関わる教育制度、教育課程、教育方法等について、歴史や現状、課題等も含めて学びます。
 また、看護職者は、その職業に就いた後も、日々進歩する看護学の知識や技術を自ら学習し、発達し続ける必要があります。看護教育学では、このような看護職の自律的な発達についても学びます。

看護管理学

 チームの中で役割を果たすために看護管理の基本を理解し、組織として効率よく、良質のケアを提供するために必要な基本的知識・理論について学びます。
 また、組織の中での自分のあり方やリーダーシップについて考えるとともに、質の高い医療を実現するための評価、セーフティマネージメントについて学びます。


感染管理学

 患者はもちろんのこと、医療者を含むすべての人々を感染から守ることは、病院、在宅、いずれの医療現場においても必須であり、看護が大きな役割を果たしています。患者一人一人の生活、医療者の行動、あるいは医療システムのどこに感染リスクが潜んでいるかを検討し、科学的に感染防止効果が確認された方法を行うための知識と技術を習得します。
 具体的には、感染防止の基本、感染しやすい状態の原因やしくみ、代表的な医療処置や看護行為に関連した感染のリスクと防止方法、代表的な感染症の看護、感染症に関わる倫理的な問題などについて学びます。また、グローバルな視点での対策が必要な国際感染症等についても学習します。

成人看護学

成人看護学

 ライフサイクルの中の成人期の特徴を総合的に理解し、成人の多様な健康問題に対応するための基本的な看護について学びます。
 具体的には、成人看護学は、対象の健康問題を的確に判断できるアセスメント能力や、健康障害に伴うさまざまな徴候に対する看護を基盤としています。これをもとに、急性の健康障害のために健康レベルが著しく低下している人、あるいは手術療法などで急激な身体変化を伴う人の健康回復と社会復帰を促進する看護を学びます。また、慢性病のために長期にわたり療養をしなければならない人を支援する看護、さらに人生の終末期を意味するターミナル期の看護を学習します。

成人看護学

 このような学習ののち、成人看護学が担当する政策医療看護学領域では、日本人の健康に重大な影響をおよぼしている、がん、循環器病などについて、それらの先端医療と看護を学習します。

成育看護学

 成育看護学では胎児から、小児、思春期を経て成人となり妊娠・出産に至るライフサイクルの視点から子どもと女性・家族の看護を、総合的かつ継続的に学びます。成育看護学は小児看護学と母性看護学の領域から成り立っています。


小児看護学

小児看護学

 小児看護学では、子どもはひとりの人として尊重されるべき存在であ
ることを前提として、新生児期から思春期・青年期にわたる劇的な心身の成長・発達、及び子どもと家族、社会との関係性などを学びます。そして、先天性疾患など子どもに特有の疾患について学び、病気や入院が子ども と家族に与える影響を理解します。その上で、子どもと家族がそれを乗り越えられるよう、子どもの権利尊重を基盤にして、プレパレーション、セルフケア、チーム医療等の概念から小児看護の機能と役割を学びます。
 さらに、小児救急医療や小児集中医療、臓器移植、成人移行期における先天性疾患や慢性疾患の看護など、日本の小児医療・看護における政策的な課題について学びます。

母性看護学

 母性看護学母性看護学では女性のライフサイクル各期の健康課題と支援を学びます。母性看護の対象を取り巻く保健・社会・諸制度の変遷、生命倫理について学び、母性看護における諸課題を考察します。
 女性と家族にとって大きな変化をもたらす、妊娠・出産というマタニティサイクル期の健康課題と支援について講義と実習で学びを深めます。女性とその家族の健康を維持・促進することの重要性を考えながら、新しく生まれる生命を健康で安全に迎え入れ、育てるための援助を学んでいきます。生命と向き合う看護職者としての倫理的態度や責任についても学修します。


助産科目履修(選択)

 4年次の選択です。
 母子とその家族を対象に、妊婦・分娩・産褥・新生児・育児期をとおして必要な助産ケアについて学修します。
 具体的には妊産褥婦および胎児・新生児の健康状態を診断し、妊娠・出産が自然で安全に経過し、育児を主体的に行えるよう、根拠に基づき支援する能力を培います。
 助産師の役割・責務を自覚し、母子と家族の尊厳と権利を尊重する倫理観および専門職としての認識を養います。

精神看護学

精神看護学

 精神看護学は、精神機能障害からの回復に焦点をあてた看護から、メンタルヘルスの保持・増進に関する支援全般を含む専門領域です。あらゆる年代における心の健康づくりと、精神障害者のリカバリーを
支援するための知識と看護方法について学びます。
 心に葛藤を抱える対象への共感的理解と精神医学や精神看護学の知識を基にした診断的理解を統合し、対象に必要なケアの内容を判断する能力を育成します。すなわち、対象者の視点に立った人間的理解とエビデンスに基づく科学的理解の包括的アセスメントに基づく基礎的な精神看護実践能力を身につけます。

 

精神看護学

 また、精神保健医療福祉の歴史を学び、自己理解を深めるプロセスを通じて客観性を養い、自分自身を大切にしながら対象の人権に配慮することについても学んでいきます。
 さらには、精神保健医療福祉領域の政策医療の現状を把握し、高度先駆的な精神医療と看護の実践に関する基本的な知識と技術を習得します。

老年・在宅看護学

 老年・在宅看護学では、健康の維持増進および生活の質の向上という視点から学びます。具体的には、加齢による身体的・精神的変化、社会的役割などの変化や、老年期の人々の生活の特徴とさまざまな健康障害について学習します。また、人々がライフサイクルのどの時期においても住み慣れた地域社会で生活を続けることができる看護援助について学びます。


老年看護学

老年看護学(高齢者体験)

 老年期の人々を多面的に理解し、入院中から退院後の生活を見据え、老年期に特有な疾患の看護や、健康障害のレベルに応じた適切な看護援助の方法を学びます。また、健康障害があっても、その人の可能性を最大限に発揮でき、生き生きとした生活を送るための援助について学びます。
 長寿社会の構築に向けての保健・医療・福祉の連携と看護の役割を考えます。

在宅看護学

在宅看護学(血圧測定)

 地域で生活している人々と家族の健康について学習します。健康な人はより健康に、疾病や障害をもつ人も、自宅で自立したその人らしい生活を送るために、どのような看護が必要かを学びます。また、在宅ケアを効果的効率的に提供するための多職種間の連携や地域ケアシステムについても学習します。

国際看護学

国際看護学

 グローバルな視点で健康問題を理解し、看護を通じて国際協力・支援する方法を学習します。具体的には国際看護の基礎知識に加え、国内外での体験を通して、多様な文化、環境、政治・経済・社会制度等に関する理解を深め、国際的な健康問題に対処できるように学習します。

 国際看護学実習(国外実習)の詳細は、こちら