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特定行為研修
更新日:2025年5月26日
研修制度の概要
1.特定行為研修とは
保健師助産師看護師法に位置付けられた研修で、平成27年10月から開始されています。手順書により特定行為を行う場合は、本研修の受講が必要となります。研修を修了した看護師には、患者さんの状態を見極め、タイムリーな対応をすることなどが期待されています。
(参考)看護師の特定行為研修制度ポータルサイト/特定行為研修制度とは|厚生労働省
2.特定行為とは
特定行為は、看護師の実践的な理解力、思考力および判断力、高度かつ専門的な知識・技能が特に必要とされている38の行為です。38の特定行為は、21区分に整理されています。赤字は、国立健康危機管理研究機構で令和7年度に開講する区分です。
特定行為区分 (21) | 特定行為 |
---|---|
呼吸器(気道確保に係るもの)関連 | 経口用気管チューブ又は経鼻用気管チューブの位置の調整 |
呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連 | 侵襲的陽圧換気の設定の変更・非侵襲的陽圧換気の設定の変更・人工呼吸管理がなされている者に対する鎮静薬の投与量の調整・人工呼吸器からの離脱 |
呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連 | 気管カニューレの交換 |
循環器関連 | 一時的ペースメーカの操作及び管理・一時的ペースメーカリードの抜去・経皮的心肺補助装置の操作及び管理大動脈内バルーンバンビングからの離脱を行うときの補助の頻度の調整 |
心嚢ドレーン管理関連 | 心嚢ドレーンの抜去 |
胸腔ドレーン管理関連 | 低圧胸腔内持続吸引器の吸引圧の設定及びその変更・胸腔ドレーンの抜去 |
腹腔ドレーン管理関連 | 腹腔ドレーンの抜去(腹腔内に留置された穿刺針の抜針を含む。) |
ろう孔管理関連 | 胃ろうカテーテル若しくは腸ろうカテーテル又は胃ろうボタンの交換・膀胱ろうカテーテルの交換 |
栄養に係るカテーテル管理(中心静脈カテーテル管理)関連 | 中心静脈カテーテルの抜去 |
栄養に係るカテーテル管理(末梢留置型中心静脈注射用カテーテル管理)関連 | 末梢留置型中心静脈注射用カテーテルの挿入 |
創傷管理関連 | 褥瘡又は慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去・創傷に対する陰圧閉鎖療法 |
創部ドレーン管理関連 | 創部ドレーンの抜去 |
動脈血液ガス分析関連 | 直接動脈穿刺法による採血・橈骨動脈ラインの確保 |
透析管理関連 | 急性血液浄化療法における血液透析器又は血液透析濾過器の操作及び管理 |
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 | 持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整・脱水症状に対する輸液による補正 |
感染に係る薬剤投与関連 | 感染徴候がある者に対する薬剤の臨時の投与 |
血糖コントロールに係る薬剤投与関連 | インスリンの投与量の調整 |
術後疼痛管理関連 | 硬膜外カテーテルによる鎮痛剤の投与及び投与量の調整 |
循環動態に係る薬剤投与関連 | 持続点滴中のカテコラミンの投与量の調整・持続点滴中のナトリウム、カリウム又はクロールの投与量の調整・持続点滴中の降圧剤の投与量の調整・持続点滴中の糖質輸液又は電解質輸液の投与量の調整・持続点滴中の利尿剤の投与量の調整 |
精神及び神経症状に係る薬剤投与関連 | 抗けいれん剤の臨時の投与・抗精神病薬の臨時の投与・抗不安薬の臨時の投与 |
皮膚損傷に係る薬剤投与関連 | 抗癌剤その他の薬剤が血管外に漏出したときのステロイド薬の局所注射及び投与量の調整 |
国立健康危機管理研究機構の特定行為研修
令和7年4月、国立国際医療研究センターと国立感染症研究所が統合し,「国立健康危機管理研究機構(JIHS:JapanInstituteforHealthSecurity)」が設立された。JIHSは、政府に科学的知見を提供する新たな専門家組織として、感染症等の情報分析・研究・危機対応、人材育成、国際協力、医療の提供等を一体的・包括的に行う組織であり、国立感染症研究所、国立国際医療研究所、国立国際医療センター(旧センター病院)、国立国府台医療センター、臨床研究センター、国際医療協力局、国立看護大学校で構成されている。JIHSの役割には、情報収集・分析・リスク評価機能、研究・開発機能、臨床機能、人材育成・国際協力機能の4つの機能がある。臨床機能においては、感染症危機において十分に役割を果たすため、旧国立国際医療研究センターが担ってきた総合病院機能を引き続き備え、さらに高めていくことにより、人々の健康を守ることとしている。国立国際医療センターは、感染症・免疫疾患並びに糖尿病・代謝疾患等に関する研究や高度総合医療を提供するとともに、医療の分野における国際協力や医療従事者の人材育成を総合的に展開している。
- 教育理念
国立国際医療研究センターは、総合医療を基盤とした高度先進医療・急性期医療を担うための国立高度専門医療研究センターとして、高度な看護実践能力を高め、感染症有事においても安全で質の高い医療提供に寄与できる看護人材を育成する。 - 教育目的・目標
重症かつ集中的な治療を必要とする高度急性期・総合医療の現場において、特定行為を実践する看護師の役割を自覚し、確かなフィジカルアセスメントと臨床推論力に基づいた初期対応ができる有能な看護師を育成する。
1)高度急性期・総合医療の現場において、特定行為に関する臨床判断を行うために必要となる能力(知識・技術・態度)を養う。
2)高度急性期・総合医療の現場において、患者の安全に配慮しつつ、必要な特定行為を安全に実施できる基礎的能力を養う。
3)高度急性期・総合医療の現場において、多職種の専門性を尊重し、効果的に協働できる能力を養う。
募集について
1)募集要項(令和7年度)
募集要項
2)出願書類(令和7年度)
様式No. | 書類名 | 備考 | |
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1 | 様式1 (PDF/Word) | 受講申請書 | |
2 | 様式2 (PDF/Word) | 履歴書 | |
3 | 様式3 (PDF/Word) | 志願理由書 | |
4 | 様式4 (PDF/Word) | 推薦書 |
※上司又は施設長等によるもので、人物評価及び臨床経験、 |
5 | 様式5 (PDF/Word) | 受講申請許可書 | |
6 | 様式6 (PDF/Word) | 連絡先届出書 | |
7 | ー | 看護師免許(写) | |
8 | ー | 看護師賠償責任保険加入証(写) | ※日本看護協会看護師賠償責任保険など職場で加入されているもの。 |
9 | 様式7 (PDF/Word) | 共通科目履修免除申請書 | ※共通科目の履修免除を申請する場合のみ提出すること |
10 | ー | 特定行為研修修了証(写) | |
11 | ー | 特定行為研修において患者に対する実技を行う実習内容に関する証明(写) | |
12 | ー | 受講済み共通科目のシラバス(写) |
このページに関する問い合わせ先
国立健康危機管理研究機構
国立看護大学校 研修部 特定行為研修室
E-mail:tokuteikoui@adm.ncn.ac.jp
電話番号:042-495-2211(代表)内線 6018
(平日9時~17時)