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令和3年度の研修実施報告

更新日:2022年3月25日

令和3年度 研修一覧
保健師助産師看護師実習指導者講習会 令和3年9月15日(水)~ 9月28日(火)
      10月13日(水)~10月22日(金)
      11月10日(水)~11月19日(金)
認知症患者の看護と感染対策 第1回目
令和3年8月24日(火)9時30分~17時
第2回目
令和3年11月2日(火)9時30分~16時30分
看護における倫理的課題と解決の方法 令和3年9月9日(木)9時30分~16時10分
院内教育Ⅰ
看護継続教育概論・ 院内教育プログラムの展開過程
令和3年9月28日(火)9時30分~11時
院内教育Ⅱ 院内教育への研究成果の活用 令和3年10月5日(火)9時30分~11時
院内教育Ⅲ 院内教育プログラム立案の実際 令和3年10月12日(火)13時30分~16時
文献検索のキホンを学ぼう
-実践での文献の利活用・看護研究・教育指導者の
ための学び直し講座①-
1.同時双方向型コース
2.オンデマンド受講コース
1.同時双方向型コース
令和3年12月14日(火) 13時~15時30分
         (プレセミナー:11時~12時)
2.オンデマンド受講コース
令和3年12月22日(水)~令和4年1月31日(月)
人と社会保障制度
-医療者の視点、患者の視点、行政の視点から考えてみた-
令和3年12月16日(木)9時30分~13時50分
量的研究の読み方のキホンを学ぼう
-実践での文献の利活用・看護研究・教育指導者の
ための学び直し講座②-
1.同時双方向型コース
2.オンデマンド受講コース
1.同時双方向型コース
令和4年1月18日(火)13時~15時30分
         (プレセミナー:11時~12時)
2.オンデマンド受講コース
令和4年1月20日(木)~令和4年2月28日(月)
援助技法としてのプロセスレコード-看護場面の
再構成によるコミュニケーション・スキルの開発
令和4年2月18日(金)9時30分~16時
重症心身障害児者をとりまく現状と今後の展望 令和4年2月25日(金)9時40分~16時30分

保健師助産師実習指導者講習会

講習期間

1クール:令和3年9月15日(水)~9月28日(火)   8日間
2クール:令和3年10月13日(水)~10月22日(金) 8日間
3クール:令和3年11月10日(水)~11月19日(金)  8日間

修了生

51名(NC:33名、ハ病:1名、NHO:17名)

講師名

学内教員 他

目的

看護基礎教育における実習の意義及び実習指導者としての役割を理解し、効果的な実習指導ができるよう、必要な知識・技術を習得する。

講習科目

基礎分野4単位(64時間)
 教育原理 1単位(16時間) 教育方法 1単位(16時間) 教育心理 1単位(16時間) 教育評価 1単位(16時間)
専門分野6単位(124時間)
 看護論 1単位(16時間) 看護教育課程論 1単位(16時間) 実習指導方法論(評価を含む) 2単位(32時間)
実習指導方法演習 2単位(60時間)

講習会で学べたこと、気付いたこと

  • この講習会で学んだことは、実習の評価についてである。元々評価をすることに苦手意識を持っていた。特に新人指導では その評価基準を自分で作ることろから始めることが多い。そして評価の対象や評価方法が曖昧なまま進めていたことから、分からない、苦手のループを繰り返していたことに気づいた。教育評価や看護学実習の評価の講義で、評価について学んだことで、過去の自分を振り返り自己の課題が明確になった。
  • 多領域の実習指導案発表を通し、自分たちのグループに不足していた点や指導の視点について学ぶことができた。今後は知識を実践に持ち帰り、指導の中で看護の楽しさについて学生に伝えていきたい。
  • 実習指導者の役割は知っている、聞いたことがあるというレベルであったが、この講習会で多くの学びを得たため、理解・役割を理解できたと感じる。今後はこの学びを実際の実習指導、また、日々のスタッフへの指導に活かしていきたいと思う。
  • 多施設の方と交流し、多様な価値観や看護観に触れたことで自己の看護観が深まった。また自己の考えを言語化するトレーニングができた。さらにオンラインでの研修だったことで、他の講習生の方がどのようにパソコンの知識や技術を使いこなしているかということも知ることができ、他者の仕事の仕方ということがわかってそれもとても勉強になった。
  • 講習会では実習に必要される知識や態度など本当に多くのことを学ぶことができました。実際の学生の様子についても知ることができました。まだすべてを消化しきれていないというのが実際の感覚です。自己学習をすすめ、知識を定着させ実習指導に活かしていきたいと思います。またオンライン講習だったことで、Teamsやデータ作成に関わる知識や経験を積むことができました。
  • これまで臨床の場で教育的立場に立つことは多くあったが、これまで腰を据えて「教育」に関して学べる機会がなかった。そのため、指導の際に悩む事が多くあると共に伝える時にも知識として定着していないこともあって、言語的に伝える事ができないジレンマがあった。本講習を通して、これまでの事が言語化できた点が多くありました。
  • 教育の基礎から改めて学習ができて、非常によかった。リモートによる講習会はとても便利な反面、コミニュケーションをとる難しさを感じた。特にグループワークにおいては困難もあったが、無事に終了出来てよかった。
  • 指導案作成のグループワークを通して、本当に多くの事をメンバーと話し合いました。時には、意見の相違もありましたが、話し合いで、お互いの理解に繋げていきました。今回の研修を修了し、研修前と比べて、自分の内面の成長を実感しています。この学びを現場に戻り、実習指導のみならず、日常業務にも活かしていきたいと思います。
  • これまで実習指導についてなんとなくの知識しかなかったが、講習会で教育とは何なのか、学生とはどういうものなのか等基礎的なことから時間をかけて学ぶことができ、指導について理解が深まったとともに指導についてこれからも学び続けていきたいと興味を持った。講習会では3クールにわたり非常に多くのことを学んだため、今後学習内容を整理しながら臨床の場で効果的に生かしていきたいと考える。
  • この講習会を通して、教育方法や指導方法、評価方法を学び、指導案作成のためにまずは学生を理解することに学びを深めることができました。通り一遍の方法ではなく、学生や教育課程に応じた指導の方法を選択し、学生が学ぶ姿勢を支援できるような指導者になりたいと思いました。現在は管理する側になったため、指導の最前線に立つことはできませんが、指導を行うスタッフが、少しでも指導する際に参考になるよう、実習指導に当たるスタッフと共に病棟独自の指導案を作成し、学生及び実習指導者をサポートしていきたいと思います。
  • 学生指導も経験し、臨床経験も多く経た状態での受講は、今後の指導や臨床現場で看護師のスタッフを育成する面でもとても役立つと考える。指導面で困ったことや、学生の対応方法など、実践ですぐ使えるものも多かった。また、評価の方法や看護評価の意味を理解することができたので、もう少し学習して、自分が自己評価や他者評価を行う際に、根拠を持った視点で評価内容に対峙できると考えている。実習指導では、目標達成ばかりに重きを置いていたけれど、看護学生の人としての成長期に立ち会って関わることも忘れずに、態度や発言、今後に与える影響を考えて接していきたい。

自己評価

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認知症患者の看護と感染対策

講師

大竹 恵理子(国立看護大学校 老年看護学 准教授)
網中 眞由美(国立看護大学校 感染看護学 講師)
綿貫 成明   (国立看護大学校 老年看護学 教授)
古川 彩子   (国立看護大学校 老年看護学 助教)
松岡 光      (国立看護大学校 老年看護学 助教)

研修目的

認知症の基本的な知識、および高齢者に多い感染症とその対策について理解を深め、医療機関等における高齢者の感染症対策に配慮した認知症看護に取り組む際の課題を明確にできる。

研修方法

同時双方向型(Zoom)

研修実施日時

第1回目 令和3年8月24日(火)9時30分~17時
第2回目 令和3年11月2日(火)9時30分~16時30分

受講者数 受講施設数

47名 33施設

今回の研修についての意見や感想

<1回目>

  • グループで検討することで多角的な視点で意見をもらう事ができて、より詳細な事例分析を行う事が出来ました。途中で何回か先生にご参加いただき質問を受けていただいたので、グループワークの促進にもつながりました。ありがとうございました。
  • 高齢者・認知症のことだけではなく関連した感染症、感染対策について学ぶことができ、病棟で広めていきたいと思いました。とてもわかりやすく、聞きやすかったです。
  • 研修内容はわかりやすく、基本的な知識の再学習となりました。ありがとうございます。コロナ渦での認知症の方の対応はどの看護師も悩みながらケアをしていると思いますが、グループワークで情報共有ができ効果的な話し合いだったと思います。
  • 認知症患者の基礎知識やまた感染症への関係性を理解することができました。病棟内でも発揮出るようこの研修を意識し行っていきたいと思います。

<2回目>

  • 認知症と感染症の看護ケアについて他施設の方の貴重な話を聞くことで自施設で実践してみようと思うことがたくさんありました。今後の看護実践に活かせるとても有意義な研修でした。
  • グループでディスカッションすることで他施設のケア方法や悩みを共有することができて良かったです。分析シートは自分たちの思考や実施したケア、実施すべきケア、対象理解の整理に使えるので自施設でも活用しようと思います。
  • 今回の研修では、普段の看護のなかで活用できるものであったり、認知症患者に対する考え方を改めて学ぶことができました。自分たちの看護のなかで良い点は引き続きおこないつつ、さらに応用できそうなところは、チームで考えていきたいと思います。
  • 実践に活かしていける研修でした。また他の病院の方の実践を聞くことができて、私も実践していきたいと思いました。

看護における倫理的課題と解決の方法

講師

来生 奈巳子(国立看護大学校 小児看護学 教授)
遠藤 数江   (国立看護大学校 小児看護学 准教授)
野村 智美   (国立看護大学校 小児看護学 助教)

研修目的

倫理的実践の基盤となる理論、哲学、看護師としての責務を理解し、看護場面における倫理的課題に気づき、患者にとって最も善い解決策を見出すための方法を学ぶ。

研修方法

オンデマンド(動画配信)+同時双方向型(Zoom)

研修実施日時

令和3年9月9日(木) 9時30分~16時10分

受講者数 受講施設数

46名 32施設

今回の研修についての意見や感想

  • 昨年度から当院で倫理カンファレンスを実施していくようになりました。倫理って?と本当にこれでよかったのであろうかと不安を感じていました。本日研修で学んだ内容やグループでの意見交換がとても参考になりました。倫理はとても難しい課題と感じていましたが、身近にこんなにも考えさせられる場面にあふれているなと思うことができました。
  • 分かりやすいご講義ありがとうございました。倫理観、思想、日本で行われてきた医療、人間の尊厳についてご講義いただき、グループワークをする中で自身の看護感について考え直すきっかけとなりました。また、グループワークでは、他施設の方との交流ができ楽しむことができました。看護を深める上で、提供する上で、倫理の持つ意味が大きいことを再認識させていただきました。今後の看護の充実に向け、今日の学びを臨床に生かしていきたいと思います。

  • 研修を通して、日常的に感じていたもやもやを考えることができた。グループワークで同じように感じていた受講者と意見交換できたことが大変有意義だった。実際の現場で、倫理を話しあうことに敷居が高く感じていたが、まずは話してみることから始めていきたいと思う。
  • 今回の研修で学んだナラティブ倫理を教育計画に入れていき育成に繋げたいと思いました。問題だけでは無く、その人の尊厳、目的に向かって考えていきたいです。


院内教育Ⅰ  看護継続教育概論・ 院内教育プログラムの展開過程

講師

亀岡 智美    (国立看護大学校 看護教育学 教授)
上國料 美香 (国立看護大学校 看護教育学 講師)

研修目的

院内教育プログラムの展開に必要な基本的知識として、看護継続教育、院内教育の意義、対象の特徴、院内教育プログラム展開過程の概要等を学ぶとともに、院内教育の企画運営に携わる者としての自己の課題を明確化する。

研修方法

オンデマンド(動画配信)+同時双方向型(Zoom)

研修実施日時

令和3年9月28日(火) 9時30分~11時

受講者数 受講施設数

46名 33施設

今回の研修についての意見や感想

  • OJTを連動させる方法や、教育支援者の育成を強化して行こうと思います。院内研修も、教育ニード、学習ニードを考え再度見直すことが必要と感じました。沢山のヒントや刺激をいただきありがとうございました。
  • 新人指導における指導について、成人学習者の特徴には当てはまりづらいがそのような扱いで指導方法を考えて良いのかを悩んでいたので、今回の研修で学ぶことができ、よかったです。学習の動機づけに関しても、学習者の特徴によって色々方法が違うと思うので、行ってみたいと思いました。
  • 教育委員になった初年度で、委員会活動に不安が大きかったが、その不安がおおむね解消した。なにかあれば文献検索をすること、スモールステップで取り組むこと、教育を言語化する事、やれることはいくらでもある、という気持ちになった。
  • 事前に学習して参加することで自身も研修生として有意義なものとなりました。また、動画をみることで不明な点を繰り返し確認することもできましたし、ある程度理解したうえで参加することでより学び得ることができたと思います。

院内教育Ⅱ 院内教育への研究成果の活用

講師

上國料 美香 (国立看護大学校 看護教育学 講師)
亀岡 智美    (国立看護大学校 看護教育学 教授)

研修目的

院内教育プログラムの展開に有用な研究成果活用に関する基本的知識を学び、その企画運営に携わる者としての自己の課題を明確化する。

研修方法

オンデマンド(動画配信)+同時双方向型(Zoom)

研修実施日時

令和3年10月5日(火) 9時30分~11時

受講者数 受講施設数

34名 25施設

今回の研修についての意見や感想

  • 研究成果の活用は、研修の目的・目標あってこそだと理解を深めることができた。その研修で学ぶこと、今後の実践に役立てる必要性が高いものや効果的なものに対して研究成果を活用していこうと思う。グループワークでメンバーがもつ課題や実践状況を聞き、意見交換ができたこともとても有意義だった。
  • 研究計画書を立案するにあたり、目的・目標をしっかりと理解してからでなければ研究成果を活用しようとしても難しいことが理解できた。測定尺度を活用し、自己評価することも学習者が日々の看護実践を振り返ることができ、何を学べばより良い看護実践に繋がるのか動機付けにもなると思った。
  • 効果的な研修を行っていくうえで、研究成果を活用することが重要であると学んだ。研修目標・目的を設定するうえで研究成果を活用し参加者の継続した学習につながる研修を選択し今後活用していきたい。
  • 研修成果を上げるためには目的・目標を良く吟味し、どうしたら達成できるかを考えて研修企画することが重要であると理解できた。その中で成果をよりあげるために、研修が現場に還元され安全・安楽な看護を提供できるように研究成果を活用すべきであると理解した。研究論文の検索からとのことで時間はかかりそうだが、研修が有意義なものとなり、ひいては患者様のためになることを期待して教育委員会一同で力を合わせて次年度への課題とし取り組みたいと思った。


院内教育 院内教育プログラム立案の実際

講師

亀岡 智美     (国立看護大学校 看護教育学 教授)
上國料 美香  (国立看護大学校 看護教育学 講師)

研修目的

院内教育プログラムの展開に必要な研修立案に関する基本的知識を学び、その企画運営に携わる者としての自己の課題を明確化する。

研修方法

オンデマンド(動画配信)+同時双方向型(Zoom)

研修実施日時

令和3年10月12日(火) 13時30分~16時

受講者数 受講施設数

30名 27施設

今回の研修についての意見や感想

  • 目的と目標の立て方、言葉を領域ごとにレベルを考えて的確に使うことなど、いままであまり意識しなかった部分だったので、大変参考になりました。
  • 実際に研修時間内に研修企画書を考えることで、具体的な立案方法を学ぶことができた。今後は、認知領域、情意領域、精神運動領域のバランス考え研修目標を考えたい。

  • 研修計画書の作成をグループワークで実施したことで、自分では思いつかなかった内容や、表現方法を考えることができた。
  • 具体的に研修計画書を作成したことで、知識を応用し、理解を深めることができました。


文献検索のキホンを学ぼう
-実践での文献の利活用・看護研究・教育指導者のための学び直し講座①-

講師

友滝 愛 (国立看護大学校 情報学 助教)

研修目的

臨床・教育・研究の悩みを解決するための1つとして、効率的に文献を検索することができる、または、その指導ができるようになる。

研修方法

1.同時双方向型(Zoom)
2.オンデマンド(動画配信)

研修実施日時

1.  同時双方向型(Zoom)   令和3年12月14日(火) 13時~15時30分
                                            (プレセミナー:11時~12時)
2.  オンデマンド(動画配信)令和3年12月22日(水)~令和4年1月31日(月)

受講者数 受講施設数

1.  同時双方向型(Zoom)   20名 12施設
2.  オンデマンド(動画配信)40名 21施設

今回の研修についての意見や感想

≪同時双方向型(Zoom)≫

  • 日頃Googleなどの検索サイトでしか文献検索した事が無かったが、医中誌などの医学的な文献検索サイトを活用した方が効率的な検索になると学ぶことができて大変良かった。今後の看護研究や業務改善などに活かしていきたい。
  • 文献検索を体系的に、かつ、みなさんの事例を用いながら具体的に示していただき、わかりやすかったです。
  • 実際の現場で今回の学びを活用したいと思います。内容も事例があったのでイメージしやすく満足のいくものでした。ありがとうございます。

≪オンデマンド(動画配信)≫

  • オンデマンド参加だったので、自分のペースで視聴出来て良かった。
  • 医中誌以外のことも研修内容に入っていてよかったと思います。リモートで行われたことや研修時間もちょうどよかったです。内容もとてもわかりやすく、活用できそうな内容で研修をうけてよかったです。

  • 研究において重要な文献検索ですが、自分の中で1番苦手で指導にも苦労していました。知識が増えた分、自信を持って一緒に文献検索できそうです。

人と社会保障制度 -医療者の視点、患者の視点、行政の視点から考えてみた-

講師

川上 一郎 (国立看護大学校 保健行政学 教授)

研修目的

社会保障制度について、その背景も含めた知識を得て、今後の実践に活かす。

研修方法

同時双方向型(Zoom)

研修実施日時

令和3年12月16日(木) 9時30分~13時50分

受講者数 受講施設数

29名 19施設

今回の研修についての意見や感想

  • 色々な分野での社会保障制度の必要性や困難事例を検討し合うことができて勉強になった。
  • 日本の医療・介護の現場と社会制度の繋がりについて、頭の中で結びつけることが出来ました。
  • 他の病院の方たちと意見交換をすることで、改めて看護の役割(医療者・患者の視点に立ちながら、利用者がその人らしい生活を営むための支援を行う)を考えることができました。また、多職種連携をするからこそ、他の職種の専門性を知り、人とつながりながらどこにどのような活用できる制度(サービス)があるか把握し、有効に利用したいと思いました。
  • 社会保障制度の歴史から医療保険制度など様々な事を学ぶ事ができました。「制度は道具上手に使って下さい」という先生の言葉がとても印象に残っています。グループワークでは対象疾患が全く違う病院の方と話す事ができ、とても有意義な時間を持つ事ができました。


量的研究の読み方のキホンを学ぼう
-実践での文献の利活用・看護研究・教育指導者のための学び直し講座②

講師

友滝 愛 (国立看護大学校 情報学 助教)

研修目的

「研究結果をエビデンスに基づく実践の根拠として使いたい」「看護研究の計画で先行研究を参考にしたり、論文執筆で先行研究を引用したい」といった場面で、自分に必要な論文かどうかを判断できるようになりたい方、あるいは、これらの教育指導に携わる方が、量的研究の論文を読むために必要な研究方法やデータ分析の基本的な考え方を理解できるようになることを目的とした研修です。

研修方法

1.オンデマンド(動画配信)+同時双方向型(Zoom)
2.オンデマンド(動画配信)

研修実施日時

1.  同時双方向型(Zoom)   令和4年1月18日(火) 13時~15時30分
                                             (プレセミナー:11時~12時)
2.  オンデマンド(動画配信)令和4年1月20日(木)~令和4年2月28日(月)

受講者数 受講施設数

1.  同時双方向型(Zoom)   15名 9施設
2.  オンデマンド(動画配信)71名 25施設

今回の研修についての意見や感想

≪同時双方向型(Zoom)≫

  • これまでは効果についてどのように見ていくとよいのかわからなかったが、具体的な例を用いて説明していただけたので非常にわかりやすかったです。
  • 最後のアンケート集計に関する視点に関してのアドバイスがとても参考になりました。アンケートの結果評価だけでなく、病棟や病院の背景を分析することでより深い検証ができるのではないかと思いました。
  • 量的研究に苦手意識がありましたが、少し内容が理解できたため、今後の看護研究や論文を読むときに活用していきたいと思います。

≪オンデマンド(動画配信)≫

  • 量的研究の読み方を学ぶことで、これまでよりも自分が欲しいと思える研究を選びやすくなると思いました苦手意識が改善されました。
  • 量的研究においてPICOを描ければ、研究計画書の大筋が立案できるということがわかりました。量的研究は、有意差の有無の立証が大事と考えてきましたが、効果の大きさを示すことにまず、意味があることを学びました。

  • 今まで「有意」という言葉に注目するあまり、効果について正確に読み解くことが出来ていなかった。また、PICOの視点で整理するととても分かりやすく研究がより身近なものとなった。

援助技法としてのプロセスレコード
-看護場面の再構成によるコミュニケーション・スキルの開発

講師

森 真喜子   (国立看護大学校 精神看護学 教授)
松浦 佳代   (国立看護大学校 精神看護学 助教)
新田 真由美  (国立看護大学校 精神看護学 助教)
鈴木 茜        (国立国際医療研究センタ-国府台病院 臨床教員)
浅利 悠子       (国立精神・神経医療センタ-病院 臨床教員)

研修目的

看護場面における対象理解を深め、有効な看護実践につなげるためのプロセスレコードの活用方法とその背景にある対人関係論の学習を通じて、コミュニケーション・スキルを開発する。

研修方法

オンデマンド(動画配信)+同時双方向型(Zoom)

研修実施日時

令和4年2月18日(金) 9時30分~16時

受講者数 受講施設数

15名 12施設

今回の研修についての意見や感想

  • 午前にグループ理論の講義を聴き、午後のグループワークだったのでリラックスして話し合いに臨めました。明日からすぐに看護実践に活かすことのできる内容をたくさん学べました。
  • グループワークで事例共有できたことがよかった。プロセスレコードが自己の治療的活用になることがグループワークを通して学ぶことができた。
  • 自身の感情や、自分が思って発した言葉が思っていた事と違った捉え方もあったことに気がついたとともに他者の再構成からも多くの事を感じ、大きな学びができました。
  • 違う環境の病院の方達と討論でき、自分の看護に対する考えや、スタッフ同士とどうやったら上手くコミュニケーションが取れて、患者にとってよい看護が出来るのかを学ぶ事が出来た。初めてのZoomで不安だったが、事前に操作方法の説明もあって、良かった。事前学習も配布されたので、理解し易かった。


重症心身障害児者をとりまく現状と今後の展望

講師

来生 奈巳子 (国立看護大学校 小児看護学 教授)
遠藤 数江  (国立看護大学校 小児看護学 准教授)
野村 智実  (国立看護大学校 小児看護学 助教)
曽根 直樹  (日本社会事業大学 専門職大学院 准教授/日本障害者虐待防止学会事務局長)

研修目的

重症心身障害児者とその家族をとりまく現状と課題、直面している状況を理解し、重症心身障害児者とその家族への看護を検討する。

研修方法

同時双方向型(Zoom)

研修実施日時

令和4年2月25日(金) 9時40分~16時30分

受講者数 受講施設数

48名 25施設

今回の研修についての意見や感想

  • 自分が働きながら感じている課題、問題点、ジレンマなどを多施設の方と情報交換でき、いい機会となりました。重心患者様や家族を第一に考えたケアを日々評価、検討し努力し続けることが大切だと改めて考える機会でした。
  • 同じような問題を抱えている病院がたくさんあることがわかりました。その中で患者の尊厳を第一に考え、患者が安全安楽に過ごせる環境、感染予防や身体拘束の必要性の再検討を考えていくことが大切だと感じました。他施設での取り組みで良いケースについて取り入れるなど考えていきたいと思いました。そのためには、まずスタッフ全員の意識の改善をしていかなければならないと思いました。
  • 全国の様々な施設で働く方々とディスカッションをすることで、今自分が抱えている問題や疑問を同じ思いで感じている人がたくさんいるということを知りました。曖昧にしかわかっていなかった重心の現状や虐待防止、対応の講義を聞き再確認と知識を深めることができました。一日があっという間でした。ありがとうございました。
  • 講義とグループワークを通して、他施設の現状や取り組みも情報共有しながら、重症心身障害児・者を取り巻く現状と今後の展望、虐待防止に関する現状と対応について理解を深めることができた。どちらも個人の価値観や考え方が大きく関わってくるところも大きいと感じたため、患者様も含め個人の考えを共有し、多職種と意見交換しながら患者様・ご家族によりよい看護を提供していきたいと感じた。