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平成26年度の研修実施報告
平成26年度 研修一覧 | |
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認定看護管理者教育課程セカンドレベル | 平成26年9月16日(火曜日)~平成27年2月27日(金曜日) |
新人看護師のメンタルヘルス | 平成26年7月23日(水曜日)~7月24日(木曜日) 2日間 |
看護研究 | 平成26年9月3日(水曜日)~9月5日(金曜日) 3日間 |
小児看護の臨床における倫理的課題 | 平成26年9月25日(木曜日)~9月26日(金曜日) 2日間 |
院内教育 | 平成26年9月29日(月曜日) |
がん化学療法中の心身の安定をめざす身体活動 | 平成26年10月23日(木曜日)~10月24日(金曜日) 2日間 |
摂食・嚥下障害看護 | 平成26年10月29日(水曜日)~10月31日(金曜日) 3日間 |
認定看護管理者教育課程セカンドレベル
教育目的
- 政策医療に携わる看護管理責任者または中間管理者に求められる基本的責務を遂行するために必要な能力を習得する。
- 国立高度専門医療研究センター等の現状を分析し、より良い看護が提供できるように施設内外の様々な部門と調整・協働して、変革できる基本的な能力を習得する。
- 政策医療を取り巻く環境の変化をとらえ、視野を広げるとともに、日々の看護管理に応用できる基本的な能力を習得する。
研修期間
平成26年9月16日(火曜日)~平成27年2月27日(金曜日)
新人看護師のメンタルヘルス
※平成26年7月23日(水曜日)~24日(木曜日)に26名が受講し終了しました。
担当講師
- 天谷 真奈美(国立看護大学校 教授)
- 小林 悟子(国立看護大学校 講師)
- 新田 真由美(国立看護大学校 助教)
- 十五 早苗(国立精神・神経医療研究センター 臨床教員)
- 井田 佳緒里(国立国際医療研究センター国府台病院 臨床教員)
研修目的
新人看護師が心の健康の維持・向上にむけて、自分自身の心の傾向に気づき、メンタルヘルスに関するセルフケア能力を高めることができる。
研修目標
- 陥りやすい職場ストレス・心理的特徴について理解する。
- 自己の心の傾向を知り、セルフケアの必要性を認識する。
- メンタル不調に陥らないための様々な対処方法を検討する。
- リラクゼーションを学び、自分に適した方法を取り入れる。
- 新人看護師同士のグループ学習・交流を通じて、多様な価値観を知る。
受講者の所属施設
国立高度専門医療研究センター |
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●国立国際医療研究センター国府台病院 ●国立がん研究センター東病院 ●国立精神・神経医療研究センター |
国立病院機構 |
北海道東北 関東信越 九州 |
研修の様子
受講者の感想
- 先生方達が熱心で、かつ楽しくて、とても良かったです。様々な病院の新人同志で話が出来て、それこそがストレス解消になりました。
- エゴグラムとかで自分の傾向を知ることに繋がりました。アロマやハーブティーもリラックス出来て良かったし、アミラーゼテストも面白かったです。あと、みんなと話せてリフレッシュ出来て、辛いのは私だけじゃないんだと思いました。頑張ります。
- 様々な環境で様々な悩みを持っていても、悩みの根本は一緒だと思い、解決方法を考えるのも面白かったです。先生方にもお会い出来て楽しかったです。有難うございました。
- とても楽しい2日間でした。有難うございました。またこのような研修があったら参加したいです。
看護研究(臨床看護研究推進センター・研修部共催)
※平成26年9月3日(水曜日)~5日(金曜日)に聴講7名を含む70名が受講し終了しました。
担当講師
- 小澤 三枝子(国立看護大学校 臨床看護研究推進センター長・教授)
- 来生 奈巳子(国立看護大学校 教授)
- 竹内 文生(国立看護大学校 教授)
- 西岡 みどり(国立看護大学校 教授)
- 柏木 公一(国立看護大学校 准教授)
研修目的
文献を臨床で活用したり、自分で研究を行ったりする上で必要な、研究の基本について学ぶ。先行研究の検索とクリティークによって既知の事柄と未知の事柄を整理することの重要性を理解するとともに、真実へのアプローチには様々な方法があることを学ぶ。また、研究倫理の重要性と各種倫理指針について理解する。
研修目標
- 看護研究の目的と意義を理解する。
- 看護研究の倫理について理解する。
- 文献検索の目的・意義と具体的な検索方法を理解する。
- 様々な研究デザインがあることを知り、それぞれの特徴を理解する。
- 量的研究のクリティークについて理解する。
- 質的研究、介入研究、観察研究、質問紙調査法について具体的手法を理解する。
受講者の所属施設
国立高度専門医療研究センター |
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●国立国際医療研究センター病院 ●国立国際医療研究センター国府台病院 ●国立がん研究センター中央病院 ●国立がん研究センター東病院 ●国立循環器病研究センター ●国立成育医療研究センター |
国立病院機構 |
北海道東北 関東信越 東海北陸 近畿 中国四国 |
研修の様子
受講者の感想
- 看護研究に関して、自己課題を持って聴講したので、全ての講義が興味深く、講師の先生方の熱意溢れる授業に引き込まれた。とても刺激を受け、明日からの教育や研究にとても参考になりました。
- 現在看護研究を行っているが、曖昧だった知識が講義を通して理解出来ました。具体的な例やお話が多く、とても分かり易かった。すぐに活用出来そうな内容に凝縮させていて意欲がわいた。3日間本当に有難うございました。
- 看護研究の研修は以前他でも受講していますが、今回はすーっと自分の中に落ちてきたという感じでした。分かり易かったです。どの講師も前日や前のコマの内容を踏まえて講義してもらえたので理解の助けになった。
- 看護研究を始めようと思っていたが、何から手をつけたらいいか分からなかったが、今回の研修を通して、どのように始めればいいか学ぶことが出来た。全ての講義が、明日使用出来るような内容で、とても勉強になった。
小児看護の臨床における倫理的課題
※平成26年9月25日(木曜日)~26日(金曜日)に聴講1名を含む39名が受講し終了しました。
担当講師
- 来生 奈巳子(国立看護大学校 教授)
演習支援
- 遠藤 数江(国立看護大学校 准教授)
- 林原 健治(国立看護大学校 助教)
- 松下 ゆかり(国立看護大学校 臨床教員)
研修目的
倫理に関する基礎知識を学び、倫理的感受性を高めることによって小児看護の臨床場面における倫理的課題を認識するとともにその解決方法を学ぶ。
研修目標
- 倫理に関する基礎知識を修得する。
- 倫理とは何か理解する。
- 看護倫理の原則を理解する。
- 子どもの権利について理解する。
- プレパレーションについて理解する。
- 「倫理的であること」について理解する。
- 自分の持つ価値観を認識する。
- 倫理的感受性を高める。
- 倫理的思考方法を理解する。
- 小児看護の臨床場面における倫理的課題の解決方法を理解する。
- 倫理的課題を明確化する。
- 倫理的課題を解決するための方法を理解する。
- 小児看護の臨床場面における倫理的課題について倫理的思考方法を用いて解決策を検討する。
受講者の所属施設
国立高度専門医療研究センター |
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●国立国際医療研究センター国府台病院 ●国立がん研究センター中央病院 ●国立がん研究センター東病院 ●国立循環器病研究センター ●国立成育医療研究センター |
国立病院機構 |
北海道東北 関東信越 東海北陸 近畿 中国四国 九州 |
研修の様子
受講者の感想
- 今まで何気なく行っていた看護について、倫理の視点で考え直すことが出来ました。普段思っていても行動にうつせなかったり、色んな方の意見を聞くことで、また新たな発見がありました。
- 小児の倫理については、学生時代に学んでいなかったので、本当に今回の研修で初心に戻ったように、色々な気づきとともに、「小児看護」を学べたことを嬉しく思います。今まで何も知らずに小児看護を行っていた自分を大反省しています。倫理を学んでいない世代の看護師の方々には、ぜひ伝達していきたいと思います。
- 1日目に御講義、2日目にグループワークで、沢山の事例を学べ、大満足です。他施設の事例は、今の問題にあてはまることが多かった。ぜひ子供の力を信じ倫理を基に誠実に看護していきたい。2日間貴重なお話を聞けました。
- グループワークを取り入れて考える事で、自分の持つ価値観を認識出来た。
院内教育
※平成26年9月29日(月曜日)に聴講4名を含む77名が受講し終了しました。
担当講師
- 亀岡 智美(国立看護大学校 教授)
研修目的
院内教育プログラムの展開に必要な基本的知識を学び、その企画運営に携わる者としての自己の課題を明確化する。
研修目標
- 看護継続教育、院内教育の意義を理解する。
- 院内教育の対象となる看護師の特徴を理解する。
- 院内教育プログラムを立案・実施・評価する過程の概要を理解する。
- 効果的な院内教育の実現に向けた教育目標設定の重要性と教育目標設定における留意点を理解する。
- 所属施設院内教育の企画運営に携わる者としての自己の課題を明確化する。
受講者の所属施設
国立高度専門医療研究センター |
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●国立国際医療研究センター病院 ●国立がん研究センター東病院 ●国立循環器病研究センター国立成育医療研究センター |
ハンセン病療養所 |
●国立療養所大島青松園 |
国立病院機構 |
北海道東北 関東信越 東海北陸 近畿 中国四国 九州 |
研修の様子
受講者の感想
- 先生の講義とグループワークで自分が計画書の意味を全然理解していないことに気がつきました。今日は1日でしたが、もっと詳しく学んでみたくなりました。先生の講義が的確で、とっても分かり易くてびっくりしました。亀岡先生が分かり易いのか看護大学校の先生がみんな分かり易いのか、他にもここで学んでみたくなりました。
- 看護教育学について、とても分かり易く聞くことが出来ました。自分の中で、消化出来たものと考えなければいけないこと、分けることが出来ました。目を背けたかったこともありましたが、向き合っていきたいと思います。自己学習をして、看護教育学を深めたいと思いました。楽しかったです。
- 大変参考になったのと同時に自分に不足していること、課題が明確になりました。これからの院内研修の企画をしていく上での財産が増えたと思います。有難うございました。
- 短い時間の中で分かり易くポイントをしぼって、研修を展開していただいたと思いました。分かり易かったです。
がん化学療法中の心身の安定をめざす身体活動
※平成26年10月23日(木曜日)~24日(金曜日)に47名が受講し終了しました。
担当講師
- 外崎 明子(国立看護大学校 教授)
- 下田 学(明治大学法学部兼任講師、本学「スポーツと健康」非常勤講師)
- 三ヶ木 聡子(精神看護専門看護師)
- 隈部 ふみ(保健師、がん化学療法中の身体活動研究調査員)
研修目的
がん化学療法を受ける患者が心身の安定をはかるために必要な適切な身体活動についてその意義と支援方法を理解する。
研修目標
- がん化学療法中、治療後に必要とされる適切な身体活動量の維持について理解する。
- 身体活動量の評価方法と日常生活におけるさまざまな活動の活動強度を理解する。
- がん化学療法に伴う有害事象の中で心身の安定を妨げて身体活動を阻害する要因を理解し、安全に活動的に生活するための方法を理解する。
- ストレッチング、低強度筋力トレーニング方法などがん化学療法中の患者に適した継続的に実践できる運動方法を理解し、習得する。
受講者の所属施設
国立高度専門医療研究センター |
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●国立国際医療研究センター病院 ●国立がん研究センター中央病院 ●国立がん研究センター東病院 |
ハンセン病療養所 |
●国立療養所多磨全生園 |
国立病院機構 |
北海道東北 関東信越 東海北陸 近畿 中国四国 九州 |
研修の様子
受講者の感想
- 運動について深く学ぶ機会がなかったのですが、今回、運動面と精神面、身体面を総合的にみて実際にどう患者さんにアプローチを行っていけばよいか考察することとなりました。他の方からの意見も聞くことが出来、今後病棟へ戻ったのち、今回学んだことを広めていきたいと思います。このような研修会に参加させていただき有難うございました。
- 化学療法中の患者さんが多い中で研修内容と共に自分の病棟の患者さんを思い浮かべたりしてとても参考になった。グループワークで他の人の事も聞けて本当に良かった。
- 今まで化学療法中の患者の身体活動という視点で患者をみていなかった為、研修で新たな意識がもてるようになった。患者・看護師ともに私同様意識が浅いと思うので情報提供していきたい。実践にあたりしっかりとアセスメント出来る様努めていきたい。身体活動の重要性について学ぶ事が出来る良い機会となりました。有難うございました。
- 化学療法の副作用や入院生活による筋力・体力低下が、患者さんの生きる意欲も低下させてしまうことに無力感を感じていました。転倒リスクにばかりとらわれ、患者さんの活動量には全く目を向けられていませんでした。この研修で、化学療法中でも活動的な生活スタイルを提供するという、前向きな看護のあり方を学べました。化療の患者さんへの看護について改めて考えて病院で生かしたいと思います。2日間有難うございました。
摂食・嚥下障害看護
※平成26年10月29日(水曜日)~31日(金曜日)に聴講1名を含む56名が受講し終了しました。
担当講師
- 川西 千惠美(国立看護大学校 教授)
- 田中 靖代(ナーシングホーム気の里 施設長)
- 飯原 由貴子(千葉医療センター 摂食・嚥下障害看護認定看護師)
- 古賀 はるみ(横浜医療センター 摂食・嚥下障害看護認定看護師)
研修目的
嚥下のメカニズムを理解し、摂食・嚥下障害のある患者に対する適切なリハビリテーション看護の基本的知識と方法を学ぶ。
研修目標
- 口から食べることの意義と重要性を理解する。
- 嚥下のメカニズムを理解する。
- 摂食・嚥下障害のある患者のフィジカルアセスメントやスクリーニングの方法が理解でき、評価につなげることができる。
- 摂食・嚥下障害のある患者の嚥下訓練(間接訓練・直接訓練)の方法を理解する。
- 適切な食事介助の方法を理解し実践できる。
- 摂食・嚥下におけるリスク管理を理解する。
- 加齢に伴う摂食・嚥下障害ケアを理解する。
- 摂食・嚥下障害のある患者に対する口腔ケアの方法を理解し実践できる。
- 多様な場における摂食・嚥下障害ケアを理解する。
受講者の所属施設
国立高度専門医療研究センター |
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●国立国際医療研究センター病院 ●国立国際医療研究センター国府台病院 ●国立がん研究センター中央病院 ●国立がん研究センター東病院 ●国立循環器病研究センター |
ハンセン病療養所 |
●国立療養所多磨全生園 |
国立病院機構 |
北海道東北 関東信越 東海北陸 近畿 中国四国 九州 |
研修の様子
受講者の感想
- 今回はこの様な貴重な体験の出来る研修に参加させていただき有難うございました。初めてこの様な研修に参加し、東京へ来る事も不安でしたが、諸先生方は温かく丁寧に教えていただき演習も具体的で分かり易く今後の看護実践にすぐ生かせる内容ばかりでした。グループワークがある事で他施設の方々と話す機会を得られ、情報収集をする事が出来た事もとても良かった。今回の学びを生かし自分の看護技術・観察・アセスメントを見直し、摂食・嚥下障害看護の質の向上に生かしていきたい。こんなに楽しいなら毎年参加したい。3日間という長い期間を通して学べたのが良かった。
- とてもためになる研修を有難うございました。毎日のように実践している分野でありながら、知識も正しい方法の経験も不足していて、いつも不安を感じていました。自分の理解が大きく間違ってはいなかったことを確認出来、また、浅かった部分は深まり、自信をもって看護出来そうです。ますます摂食嚥下に興味が湧きました。
- 1つの事をじっくり丁寧に学習することの意義を実感出来感謝申し上げます。又、自身でも深めていかなければと感じました。有難うございました。やりたいこと、やらなければいけないこと沢山浮かび、うずうずさせられました。早速出来ることからやっていきたい気持ちでいっぱいです。