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平成28年度の研修実施報告
平成28年度 研修一覧 | |
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保健師助産師看護師実習指導者講習会 | 平成28年11月16日(水曜日)~12月22日(水曜日) 平成29年1月10日(火曜日)~1月27日(金曜日) |
フィジカルアセスメントの基本的手技 | 平成28年8月29日(月曜日) |
看護研究 | 平成28年8月31日(水曜日)~9月2日(金曜日) |
最新看護ケア講座 どこが変わった?今はこうする!看護ケア |
平成28年9月8日(木曜日)~9月9日(金曜日) |
精神状態の理解とアセスメント MSE(Mental status examination)を活用しよう! |
平成28年9月12日(月曜日)~9月13日(火曜日) |
院内教育 | 平成28年9月26日(月曜日)~9月27日(火曜日) |
小児看護の臨床における倫理的課題 | 平成28年9月29日(木曜日)~9月30日(金曜日) |
認知症高齢者の看護 | 平成28年10月4日(火曜日)~10月6日(木曜日) |
フィジカルアセスメントの基本的手技
※平成28年8月29日(月曜日)に87名が受講し終了しました。
台風10号の影響により、8月29日のみに短縮して実施
講師名
- 飯野 京子(国立看護大学校 教授)
- 綿貫 成明(国立看護大学校 教授)
- 長岡 波子(国立看護大学校 助教)
研修目的
フィジカルアセスメントの基本的手技である「視診・触診・打診・聴診(Inspection,Palpation,Percussion,Auscultation;IPPA)」を活用し、全身に系統的に各基本手技を適用する方法を学ぶ。
研修目標
- 看護アセスメントにおけるフィジカルアセスメントの位置づけを理解する。
- IPPAを行うための解剖学的位置(ランドマーク)を理解する。
- IPPAの基本的手技と物品を理解する。
- 胸部(肺・乳房)の系統的なIPPAを理解する。
- 心血管系の系統的なIPPAを理解する。
- 腹部の系統的なIPPAを理解する。
- 頭頸部の系統的なIPPAを理解する。
- 神経系の系統的なIPPAを理解する。
- 筋骨格系の系統的なIPPAを理解する。
受講者の所属施設
国立高度専門医療研究センター |
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●国立国際医療研究センター病院 ●国立国際医療研究センター国府台病院 ●国立がん研究センター中央病院 ●国立がん研究センター東病院 ●国立循環器病研究センター |
ハンセン病療養所 |
●国立療養所多磨全生園 |
国立病院機構 |
北海道東北グループ 関東信越グループ 東海北陸グループ 近畿グループ 中国四国グループ 九州グループ |
研修の様子
受講者の感想
- 患者やアセスメントの特徴をふまえたところと、流れにそって教えていただけたので良かった。
- アセスメントの視点を解剖生理から振り返ることができて非常に良かった。
- 呼吸、循環、神経、脳、腹部などフィジカルにおける大切なことを学べた。特にランドマークについてはとても勉強になった。データなどを読み取る力に加え、フィジカルで患者を理解する重要性を知った。
- 分かりやすく資料をまとめていただいているので、終了後にきちんと復習しようと思う。臨床にでてから改めて学ぶと、内容が入ってきやすかった。
看護研究(臨床看護研究推進センター・研究課程部・研修部共催)
※平成28年8月31日(水曜日)~9月2日(金曜日)に61名が受講し終了しました。
講師名
- 小澤 三枝子(国立看護大学校 研修部長・教授)
- 亀岡 智美(国立看護大学校 研究課程部長・教授)
- 西岡 みどり(国立看護大学校 教授)
- 森 真喜子(国立看護大学校 教授)
- 柏木 公一(国立看護大学校 准教授)
研修目的
文献を臨床で活用したり、自分で研究を行ったりする上で必要な、研究の基本について学ぶ。先行研究の検索とクリティークによって既知の事柄と未知の事柄を整理することの重要性を理解するとともに、真実への アプローチには様々な方法があることを学ぶ。
また、研究倫理の重要性と各種倫理指針について理解する。
研修目標
- 看護研究の目的と意義を理解する。
- 看護研究の倫理について理解する。
- 文献検索の目的・意義と具体的な検索方法を理解する。
- 様々な研究デザインがあることを知り、それぞれの特徴を理解する。
- 量的研究のクリティークについて理解する。
- 質的研究、介入研究、観察研究、質問紙調査法について具体的手法を理解する。
受講者の所属施設
国立高度専門医療研究センター |
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●国立国際医療研究センター病院 ●国立国際医療研究センター国府台病院 ●国立がん研究センター中央病院 ●国立がん研究センター東病院 ●国立循環器病研究センター ●国立成育医療研究センター |
ハンセン病療養所 |
●国立療養所多磨全生園 ●国立療養所星塚敬愛園 |
国立病院機構 |
北海道東北グループ 関東信越グループ 東海北陸グループ 近畿グループ 中国四国グループ 九州グループ |
研修の様子
受講者の感想
- この研修では、研究がいかに看護をよくするために行われているものか実感することができた。今後の研究に取りくむ気持ちが変わると思う。参加できて良かった。
- 講義では実例が多く提示されたので、これまで自分が行ってきた取り組みを客観的に振り返り、比較することが出来た。正しい知識を持って看護研究にチャレンジしたいと意欲があがる研修だった。
- 文献検索への苦手意識や、多くの文献を読むことがつらいと思っていたが、今後は意欲的にとりくむことが出来ると思う。
- 質問紙調査について学ぶことで研究だけでなく病棟での業務にも活用できそうな内容だった。そこから研究にもつながっていくと感じた。
最新看護ケア講座 どこが変わった?今はこうする!看護ケア
※平成28年9月8日(木曜日)~9日(金曜日)に73名が受講し終了しました。
講師名
- 川西 千惠美(国立看護大学校 教授)
- 網中 眞由美(国立看護大学校 講師)
- 永田 文子(国立看護大学校 講師)
- 亀山 千枝(国立看護大学校 助手/国立国際医療研究センター病院 臨床教員)
- 松本 赳史(国立看護大学校 助手/国立国際医療研究センター病院 臨床教員)
研修目的
これまで行なわれてきているいくつかの看護ケアに関して、どこがどうして変わったのか、理由とともに「今はこうする」を学びます。
研修目標
看護ケアにもEBN(Evidence Based Nursing)が重要だと言われています。学生時代に習った時のままの知識や、臨床で先輩看護師から教えてもらった時のままの知識をEBNに基づきブラッシュアップしていきます。
受講者の所属施設
国立高度専門医療研究センター |
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●国立国際医療研究センター国府台病院 ●国立がん研究センター中央病院 ●国立がん研究センター東病院 |
ハンセン病療養所 |
●国立療養所多磨全生園 |
国立病院機構 |
北海道東北グループ 関東信越グループ 東海北陸グループ 近畿グループ 中国四国グループ 九州グループ |
研修の様子
受講者の感想
- 講義だけではなく、実験(体験コーナー)もあり参加型の研修であったため、とても充実した経験だった。
- 先生方の講義の内容が興味深いものばかりであり、大変勉強になった。また、先生方のユーモアにひきつけられ楽しく勉強することが出来た。病棟で広めていけるよう更に学びを深めていきたい。
- 何のためのエビデンスか、というのを見直す機会となった。今回の研修で新しく知ったことも多くあり、新人等にもそうだが、ベテラン勢とも共有していきたい。
- ふだん何気なく行っている看護ケアについて、考える機会となった。職場の同僚、学生に少しでも示すことができたらと思う。なぜ、そうするのか、患者、家族にとって何が最良なのか、あたり前のことですが、考えて調べて実践したいと思う。
精神状態の理解とアセスメント MSE(Mental status examination)を活用しよう!
※平成28年9月12日(月曜日)~13日(火曜日)に51名が受講し終了しました。
講師名
- 森 真喜子(国立看護大学校 教授)
- 小林 悟子(国立看護大学校 講師)
- 新田 真由美(国立看護大学校 助教)
- 浅利 悠子(国立精神・神経医療研究センター病院 臨床教員)
研修目的
MSE(Mental status examination)の枠組みに基づきながら、精神状態を表現するための専門用語とその特徴を紹介し、臨床場面において患者の精神状態を適正にアセスメントするための方法に関する理解を深める。
さらには、患者の精神状態をアセスメントした結果を多様な看護場面において活用するための方法について実践的に学ぶ。
研修目標
- 精神状態を表現するための専門用語とその特徴について理解する。
- 精神状態のアセスメントの方法について理解する。
- 精神状態のアセスメントの結果を日々の看護実践に活かす方法について学ぶ。
受講者の所属施設
国立高度専門医療研究センター |
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●国立国際医療研究センター病院 ●国立国際医療研究センター国府台病院 ●国立がん研究センター中央病院 ●国立がん研究センター東病院 ●国立精神・神経医療研究センター病院 |
ハンセン病療養所 |
●国立療養所多磨全生園 |
国立病院機構 |
北海道東北グループ 関東信越グループ 東海北陸グループ 近畿グループ 中国四国グループ 九州グループ |
研修の様子
受講者の感想
- 講義の内容は細かく丁寧にしていただいて、分かりやすく、とても勉強になった。
- 対象者の状態を正確に細かくアセスメントできるよう今回の授業・資料を基に観察していきたいと思う。
- 精神面のアセスメントの方法を知る事ができた。精神面への記録は書き方が難しく、悩むことが多いがMSEの指標がある事で、身体面と同様整理する事が出来、記録に残しやすいと感じた。精神科だからと考えずに記録を元に患者さんへの援助へつなげてゆきたい。
院内教育
※平成28年9月26日(月曜日)~27日(火曜日)に61名が受講し終了しました。
講師名
- 亀岡 智美(国立看護大学校 研究課程部長・教授)
- 上國料 美香(国立看護大学校 講師)
研修目的
院内教育プログラムの展開に必要な基本的知識を学び、その企画運営に携わる者としての自己の課題を明確化する。
研修目標
- 看護継続教育、院内教育の意義を理解する。
- 院内教育の対象となる看護師の特徴を理解する。
- 院内教育プログラムを立案・実施・評価する過程の概要を理解する。
- 看護師の自律的な学習促進と院内教育の充実に不可欠な要素を理解する。
- 所属施設院内教育の企画運営に携わる者としての自己の課題を明確化する。
受講者の所属施設
国立高度専門医療研究センター |
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●国立国際医療研究センター病院 ●国立国際医療研究センター国府台病院 ●国立がん研究センター中央病院 ●国立がん研究センター東病院 ●国立循環器病研究センター ●国立長寿医療研究センター |
ハンセン病療養所 |
●国立療養所多磨全生園 |
国立病院機構 |
北海道東北グループ 関東信越グループ 東海北陸グループ 近畿グループ 中国四国グループ |
研修の様子
受講者の感想
- 教育に必要な知識や学び方について理解を深められた。学んだポイントが整理しやすく、工夫されていたので自施設に戻った時に参考にしたい。
- 教育者として対象を知ること、目的や目標をしっかり検討しておくことが、より効果的な教育につなげられると思った。また、測定用具を用いて当院の状況の把握や教育につなげていきたい。
- 具体例を用いての講義であり、実際に自分の現場での実践方法と比較することで、自己の行動の振り返りができた。研修計画書作成時、目的・目標設定が的確に設定できていなかった。今回の研修で、目的・目標設定がとても大切であると身を持って感じた。
小児看護の臨床における倫理的課題
※平成28年9月29日(木曜日)~30日(金曜日)に39名が受講し終了しました。
講師名
- 来生 奈巳子(国立看護大学校 教授)
グループワーク支援
- 遠藤 数江(国立看護大学校 准教授)
- 林原 健治(国立看護大学校 助教)
研修目的
倫理に関する基礎知識を学び、倫理的感受性を高めることによって小児看護の臨床場面における倫理的課題を認識するとともにその解決方法を学ぶ。
研修目標
- 倫理に関する基礎知識を修得する。
- 倫理とは何か理解する。
- 看護倫理の原則を理解する。
- 子どもの権利について理解する。
- プレパレーションについて理解する。
- 小児看護の臨床場面における倫理的課題の解決方法を理解する。
- 倫理的課題を明確化する。
- 倫理的課題を解決するための方法を理解する。
- 小児看護の臨床場面における倫理的課題について倫理的思考方法を用いて解決策を検討する。
受講者の所属施設
国立高度専門医療研究センター |
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●国立国際医療研究センター病院 ●国立国際医療研究センター国府台病院 ●国立がん研究センター中央病院 ●国立がん研究センター東病院 ●国立循環器病研究センター ●国立成育医療研究センター |
国立病院機構 |
北海道東北グループ 関東信越グループ 東海北陸グループ 中国四国グループ 九州グループ |
研修の様子
受講者の感想
- 倫理について、これまで学んだり研修を受けたりしたが、今回のように原点から立ち返り基礎的な知識を学び、それを踏まえ看護倫理について学び深められた。もやもやしていたものが少し晴れたように思い、今後臨床で判断したり展開したりしていくにあたり役立つと思う。
- 2日間の研修で他施設の方と話をしたり、状況を聞いたりすることもでき、講義内容に加えよい刺激を受けることができた。今回の学びを明日からの業務、実践にいかしていきたい。
- 意思決定のためのステップモデルに沿って考える機会がもてとても勉強になった。今後も学習を続け、日頃の倫理的問題に対して展開して考えていきたい。
- グループワークの際にそれぞれグループに講師の方がつき丁寧に教える事でスムーズに話合いがすすんだ。
認知症高齢者の看護(認知症ケア加算2 該当研修)
※平成28年10月4日(火曜日)~6日(木曜日)に69名が受講し修了しました。
講師名
- 林 稚佳子(国立看護大学校 教授)
- 峯村 芳樹(国立看護大学校 教授)
- 飯野 京子(国立看護大学校 教授)
- 堀部 賢太郎(国立長寿医療研究センター もの忘れセンター連携システム室長、脳機能診療部第二脳機能診療科医長)
- 丸藤 由紀(国立国際医療研究センター病院 認知症看護認定看護師)
- 鎌田 満穂(国立国際医療研究センター国府台病院 認知症看護認定看護師)
演習支援
- 大竹 恵理子(国立看護大学校 講師)
- 加賀田 聡子(国立看護大学校 助教)
研修目的
認知症高齢者に焦点をあて、その特徴と看護を理解したうえで、患者とその家族の思いを代弁し、権利を擁護するための自己の課題を明確にする。
研修目標
- 高齢者の特徴と看護について理解する。
- 認知症患者のケアの課題を明確にする。
- 認知症患者の基礎知識(原因疾患、病態、症状、診断、治療)について理解する。
- 認知症患者のアセスメントと看護援助、対応について理解する。
- 高齢者の家族ケア、退院調整、社会保障制度をふまえた認知症高齢者のケアを考える。
- 高齢者における倫理的課題とケアについて理解する。
- 認知症患者に特有の倫理的課題(人工栄養の是非)の分析を通して、患者の思いを代弁する方法を理解する。
- 認知症に対する取り組みの経過と現状、最新の治療について理解する。
- 認知症患者に対する自己の課題と看護の方向性について考える。
受講者の所属施設
国立高度専門医療研究センター |
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●国立国際医療研究センター病院 ●国立国際医療研究センター国府台病院 ●国立がん研究センター中央病院 ●国立がん研究センター東病院 ●国立循環器病研究センター |
ハンセン病療養所 |
●国立療養所松丘保養園 ●国立療養所多磨全生園 ●国立療養所沖縄愛楽園 |
国立病院機構 |
北海道東北グループ 関東信越グループ 東海北陸グループ 近畿グループ 中国四国グループ 九州グループ |
研修の様子
受講者の感想
- 認知症の細かな部分まで学ぶことができ、大変満足している。講義と演習のバランスも良く、それぞれにおいて認知症を深く学ぶことができた。
- 認知症看護をあらためて学ぶことで気付きが多く、新鮮な気持ちになった。患者さんの対応を見直すきっかけとなった。また、認知症、退院支援と政策医療でもあるため、常に情報収集が必要だと学んだ。
- 3日間という長い時間を使って、じっくり認知症をもつ人について考えることができた。業務に追われる毎日だが少しでも考えや行動を(自分含めスタッフが)変えられるよう努力していきたい。